- 英語学習を始めたいけど何から行ったらいいかわからない…
- これまでいろいろ試したけどなかなか話せるようにならない…
- 明確な目的はないけど英語が話せたらいいなと思う…
- 英語学習も検討中だけど別の学習と悩んでいる…
- 3カ月程度である程度早く話せるようになりたいけど…
こんな人のための記事です。
そして、この記事を読むと下記が分かります。
- 学習者 = 英語学習方法の大枠、予測する学習スパン
- 検討者 = 英語学習を始めるべきかどうか
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英語学習で大切な要素5選
ここからは、英会話習得を目指す上で大切な要素を5つに分けて、その理由と共にお伝えします。
それらの要素は下記になります。
英会話習得に大切な要素
- 英会話を日常にする
- 目標を明確にする
- 様々なトピックに触れる
- モノマネをする
- 積極的に行動する
それでは、なぜ僕がこれらが大切だと考えているかを一つずつご説明します。
英会話を日常にする
人は忘れる生き物です
私たち人間は普段から日常的に行っていないことはすぐに忘れます。
何年もかけてやっとの思いで習得した知識でさえも、数カ月全く使わなければ簡単に記憶から消し去られてしまいます。
試験勉強なんていい例です。
試験のために頭に叩き込んだ情報も、その試験が終わればもう思い出せなくなることも多いのではないでしょうか?
僕は仕事柄、日常的に英語を話す機会が多いのです。
しかし、ここぞとばかりに現在の英語レベルの維持、およびスキルアップを常に意識しています。
以前、数年間あまり英語を話す機会がなかった時期がありました。
その状態から英語を使用する仕事を始めた最初の頃は、正直かなり苦労しました。
余談ですが、僕の母は韓国語が実は母国語で、日本語が第二言語というバイリンガルです。
しかし、今では日本に暮らしている期間が断然長く、日常的に韓国語を使用する機会がほとんど無いため、突然韓国語で話しかけられようものなら言葉に詰まると言います。
母国語でもそうなのですから、僕のように大人になってから学んだ言語なんて、忘れるのは簡単なものです。
だからとにかく、日常的に英語を話すことが非常に大切です。
一度覚えてしまえばいつかは学びを止められる日が来るわけではありません。
本当に英語を習得したいと考えているのであれば、一生涯続けていくことになると考えてもらった方が良いでしょう。
しかし、英語が少しずつ話せるようになると、本当に楽しくなります。
外国人の言っていることが理解出来た時。
自分の想いをキレイに文章に組み立てて相手に伝えられた時。
その時の快感は、それまでの努力が報われたと思える幸せな瞬間です。
僕はそんな瞬間に出会ったとき、何度も本気で嬉し泣きしたことがあります。
そして、その体験がまたモチベーションとなり、続けることが当たり前になっていくので、生涯つらい勉強を続けなければいけないという意味ではないので安心してください。
- 一夜漬けのような学び方ではなく、短い時間でも英語に頻繁に触れることを習慣化させることが大切です
目標を明確にする & 様々なトピックに触れる
学んだことしか身につかない
僕たちは、母国語である日本語であれば、どんな内容のトピックの話を聞いてもそれなりに理解出来るし、それなりに意見を持って会話することも出来ます。
しかし、ある程度大人になってから(成人するあたり)英語学習を始めた場合、このレベルに達するのはかなり難しいです。
ワーホリ、留学あるあるエピソード
皆さんよくこんなことを言うワーホリや短期留学帰りの方に出会ったことはないでしょうか?
「日常会話はある程度できるようになったよ。でも、TOEICとかは全然点が取れないの。あれはビジネス英語だから全然ちがうんだよね。」
皆さん!
この言葉を鵜呑みにしないでください!
実はこういう方たち、僕の周りにもたくさんいました。
特に帰国して直後には、よく日本の友人や家族にこのように聞かれます。
「英語話せるようになったの?」
そして、上のような回答をする人が結構多いのですが、僕はこの状態はほとんどの場合ありえないと考えています。
TOEICが全然出来ないレベルでは、日常会を問題なくこなすのは不可能だということです。
理由はこうです。
そもそも日常会話とは何かと考えてみましょう。
朝起きておはようから始まり、家を出る支度をして学校や仕事に行く。
学校が終わると友人と会ったり、アルバイトに行ったり。
そこには必ずしも自分と価値観や趣味が合う人ばかりではなかったりもします。
仕事が終わって同僚と飲みに行くとしても、様々なジャンルの居酒屋やバーがあって、そのジャンルごとにレストランや食事の内容も異なります。
そして家に帰ってテレビをつければ、政治のニュースから芸能人の不倫報道などを目にする。
休日にはスーパーに食料や調味料を買ったり、ショッピングや趣味に時間を費やすこともあるでしょう。
これらの行動は全て日常生活であり、あまり意識していませんが、この間にものすごい情報に触れ合います。
しかし、それらが母国語であれば、僕たちは何のストレスもなくそれらの情報を頭の片隅に留めておくことが出来ます。
たとえ、興味のないジャンルだったとしてもある程度理解して、また次の日友人や同僚と昨日の出来事について話したりも出来ます。
しかし、大人になってから英語を学び始めた場合、母国語と同じようには行きません。
意外な納得エピソード
これは僕と僕の友人の実際のエピソードです。
僕には、東京のとある外語大学の大学院を卒業し、現在カナダの大学で現地のカナダ人にスペイン語を教えている友人がいます。
聞いただけで、ものすごい語学スキルを持っていると想定できますよね。
以前そんな彼と話をしていた時、なぜかは忘れましたが、この単語の話になりました。
“Ladle” = おたま
僕は以前カナダに住んでいた時、キッチンで働いていました。
その時、キッチン用具の名前や野菜の名前もたくさん覚えることが出来ました。
この単語もその時覚えました。
しかし、このものすごい語学スキルを持った僕の友人は、“Ladle” = おたまということを知らなかったのです。
なぜなら、彼がそれまで英語を学ぶ中で、おたまの話を外国人とするシチュエーションがなかったからです。
ワーホリや短期留学で現地に滞在する場合、その期間はさほど長くないケースが多いでしょう。
母国で育った期間に触れた情報量と同じだけの量を、ほんの数カ月や数年で触れることほぼ不可能です。
ましてやそもそも現地の言語を学びに行っているという次元では、注意を向けていない情報に関しては自然に頭に入ってはこないのです。
この状態では、日常会話を問題なくこなすなんてことは全く異世界のレベル。
今の僕でもそれは正直高い目標になります。
もし皆さんの周りに、
「日常会話はある程度できるようになったよ。でも、TOEICとかは全然点が取れないの。あれはビジネス英語だから全然ちがうんだよね。」
これを言う方がいたら、その方の生活圏内で起こる出来事や人々たちとの会話に限定したら問題なくこなせるようになったと解釈した方が良いでしょう。
試験勉強の方が断然シンプル
ここまでお話ししたらもう予測もつくかと思いますが、上記に比べて試験で高得点を取ることは容易と考えられます。
特に、TOEICのようなかなり限定された内容の試験であれば、過去問を見返して頻繁に出てくる単語を頭に叩き込めばそれなりに点数は伸びるでしょう。
ちなみに、これは僕の別の友人の話ですが、その彼は殆ど英語話すことが出来ませんがTOEIC830のスコアを持っています。
彼曰く、TOEIC試験はパターンさえ研究すればリスニングは聞き取れなくても高得点が取れるそうです。
リーディングにおいても同じで、全部文章が理解出来なくてもスコアが取れるコツがあるようです。
正に、傾向と対策で出来てしまうようです。
ちなみに僕は数年前にTOEIC900のスコアを取得しましたが、パターンの研究なんかは全くせず、過去問を一冊買ってテストの流れを確認しながら数回試験を解きました。
そして本番では全て本気で聞き取る努力をし、全て本気で読み解く努力をしました。
しかし、結果的に時間が足らず、最後の数問を白紙のまま提出しました。
僕にとってTOEICテストで大変だったことは、2時間本気で集中しなければならない部分でした。(笑)
- まずは様々な場面ごとに分けて、一つずつそれぞれの会話を経験する
- そして様々な場面経験が増えていくことで、日常全体をカバーしていく
- すぐに日常会話を網羅できると思わないで気長に考える
モノマネをする
英会話習得の一番の近道は、モノマネ!
英会話を習得したい目的はそれぞれ違うと思います。
しかし、どのような目標を立てるにしろ、会話をするために英語が話せるようになりたいというベースは皆一緒だと思います。
会話をする = コミュニケーションを取る
それは、お互いの気持ちをシェアすることです。
たとえばあなたが「私はネコが好きだ」と相手に伝えたいなら、
相手も、あなたの好きなその”ネコ”というものは、4本足で歩き、毛がふさふさで、小さくて、世界中でよくペットとして飼育されている、「ニャ~」と泣く動物だということを理解していなければいけません。
別言語を話す外国人同士の場合、この名前と特徴が一致していないのです。
日本語が理解できないアメリカ人に「ネコが好き」と日本語で伝えても相手は理解できません。
彼らには「I like cats」と伝えなければあなたの気持ちをシェアが出来ないのです。
相手に気持ちを伝える為の一番の手段は、
”相手が共感できる言動を行う”
ということです。
これが、なぜ外国語を学ぶのかの大前提なので、この概念を再認識して学習をするとだいぶイメージが掴みやすくなります。
- 表面的でもいいので、相手のリアクションや言い回しを盗む
- 外国人の多くは、「言ったこと=思ってること」と判断するので、少し演技をすることも効果的なコミュニケーション方法です
積極的に行動する
受け身では永遠に話せるようにならない
最後に少し厳しいお話をします。
厳しい現実
この記事の初めに、この記事を読んだら分かる事として下記を記載しました。
- 学習者 = 英語学習方法の大枠、予測する学習スパン
- 検討者 = 英語学習を始めるべきかどうか
そうです。
この記事は英語学習に“大切な時間”をたくさん費やすべきかどうかの分かれ道に立っている方に向けても書いています。
実はこの記事で伝えたいことの一つとして、このようなものがあります。
他言語の習得は、“決して楽に達成できることではない”ということを知っていただきたいということです。
世の中には、様々な言語学習者をターゲットにした語学スクールをはじめ、様々な参考書やサービスが存在します。
そして中には、まるでそのスクールに通えば、そのテキストで勉強すれば、たった数カ月で大した努力もせずに話せるようになるというニュアンスのことを謳っているものもあります。
しかし、
僕は声を大にして正直に言います。
他言語の習得は、決してそんなに簡単なものではありません。
どうやら多くの方が真逆の発想をしているようです。
それは、
英語学習には、お金がかかる
英語は、数カ月頑張れば話せるようになる
しかし、これは全く逆です。
本来は、
英語学習にお金をかける必要はありません
英語を話せるようになるまでには、数年のスパンで考えるべき
そして、そのたくさんの時間の中で、たくさん厳しい現実と何度も向き合い、乗り越えていくためのモチベーションも保たなければいけません。
嬉しい現実
では、僕はなぜこのようにブログで英会話習得のためのメソッドを発信しているのか?
僕は、本当に今の英語レベルに達するまでに苦労しました。
努力しました。
24時間365日英語の事を考えていたと言っても過言ではありません。
本当です。
でも、それでも本当に続けてよかった!
今では心からそう思えますし、これからもずっと続けていきたいと思います。
他の言語も学んでみたいとさえ思います。
では、何故こんなに苦労して、努力を重ねて過酷だったと言いながら、今日まで続けてきてよかったと言えるのか?
それは何を隠そう、
英語で世界中の人達と話せるようになると、それらの苦労までもが愛おしくなるほど、幸せなことがたくさんあるからです。
このように、僕は自分の実体験から、日本人が英語を話せることの強みを実証しています。
選択は慎重に
僕は、これから本気で英語学習に取り組みたい方の役に立ちたいと強く想いこのように発信をしています。
しかし、それと同時に、僕は自分の実体験から、幸せを感じるレベルに達するまでの道のりが険しいということも知っています。
だから、もし英語学習をするべきかどうか、迷っているのであれば、もう少しゆっくりと自分の心に向き合って考えてもらえたらと思っています。
本当に自分にとって英語は必要なのか?
英語が今後どのように自分の人生に貢献してくれる可能性があるのか?
語学スクール、参考書、Webサービスやもちろん僕のこのブログだって、ただ通うだけのあなたに魔法をかけて一瞬で英語を話せるようにさせてあげることは不可能です。
語学学習だけに言えることではないかもしれませんが、とにかく大切なのが、
自ら積極的に行動して学ぶ!
学んだらすぐに積極的に使う!
例えあなたが海外に住んでいたとしても、自分から話しかけなければ、誰も向こうから近づいてきてテキストを開いてあなたのレベルに合わせて会話の練習に付き合ってくれる人はいません。
しかし、もしあなたが今海外に住んでいるなら、人目なんて気にせず勇気をだして自分から話しかけてみてください。
たまたまカフェやバス停で隣に座っている人でもいい。
道端で生活しているホームレスの人だっていい。
話し相手になってくれる人はたくさんいます。
最後は結局、強い思いだけが、あなたを次のステップに連れて行ってくれるのです。
- 語学学習において、積極性に勝るものはない
- 受け身でいるかぎり、1億円払っても誰も魔法をかけてはくれない
- 英語を習得して受けられる見返りは、費やした努力以上のものである
まとめ
語学学習への理解
語学学習は、
Lifelong task (一生かけての仕事)
と言われています。
実際に、僕もその通りだと思っています。
他言語の習得にはとにかく時間がかかります。
むしろ、そもそも”習得”という言葉自体が適正ではないかもしれません。
特に、僕のように大人(25歳)になってから英語学習をまともに始めた人間にとって、母国語の日本語と同じレベルで完全にストレス無く英語を話せるようになることは、かなり難しいと考えています。
しかし、プロフィールにも書かせていただいていますが、

僕は25歳までHow are you?に答えられないくらい英語に関して無知でした。
でもそんな僕が、その後独学で学びTOEIC900点を取得。
現在は、、、
- 外国人を雇用しながら異文化交流を日本の子供たちにお届けるプロジェクトを遂行中。
- 園児、小学生対象の世界に視野を広げる英会話スクール開催中。
- フリーランスの貿易営業マンとして日本の食文化を世界にお届け中。
こんな生活を送っています。
すなわち、“正しい方法”で行えば、僕くらいのレベルには誰でも到達出来るということなのです!
オススメのテキスト
僕の思う正しい方法のベースとなったのは、本当にたった2冊のテキストでした。
それらは大きく分けて、発音練習用、そして文法勉強用です。
発音練習用
発音練習に使用したのがこちら。
「英語耳」
他にもシリーズでいくつか出ているようですが、もうこれで本当に充分です!
英語耳の内容をざっくりと解説している僕の記事がこちらにあります。
是非こちらも目を通してみてください。

文法勉強用
そして、文法に関してはこちら。
このBasic Grammar in Useの内容もこちらの記事でざっくりと解説しています。
是非こちらも目を通してみてください。

みなさんも目標を明確化して、焦らずに一歩一歩進んでいけばきっと理想に近づけます!
それでは、僕のブログが少しでもみなさんのお力になることが出来れば嬉しく思います。
Let’s become world citizens together!!
See you soon!