独立ブログ

いざ、真っ青な大海原へ

さて、今日からは独立する決意をしてから、実際に辞めて開業に至るまでのストーリーを綴って行きたいと思う。

はじめの一歩

この時ばかりは熱が熱かった。

もともと、何か新しいことを始めることにワクワクするタイプではあったが、我ながら行動力があったのではないかと自負している。

なんのことか、?

それはもちろん、このアイデアを実現させるための情熱だ。

「保育施設に英語レッスンをリモートで提供」

これは僕自身の過去の経験と、これからもっと当たり前になっていくであろう非対面コミュニケーションを合体させた内容のものだ。

早速まず初めに行ったことは、

「ライバル探し」

僕が思い浮かぶアイデアなんて、きっともうやってる人がいるはず。

そう考えて、インターネットで思いつく限りのキーワードで検索しまくった。

しかし、一向に出てくる気配がしない。

これは、先駆者になれるかもしれない!

と考えたのもつかの間。

案の定、少し似たようなことを行っている企業サイトを発見した。

 

ライバル発見!?

僕が見つけたのは、ある企業のSNSサイト。

それは最後の投稿が2017年になっており(この当時2020年)もはや稼働している雰囲気ではなかった。

そこには、いくつかの投稿が残っていて事業内容が垣間見える動画も見つかった。

実際に観てみると、アジア系外国人女性がスクリーンに映っていて、それを子供達(おそらく保育施設にいる)が観ているという様子だった。

スクリーンの中の外国人女性の背景は、自社で作成したものかは不明だがそれなりに凝った動画を採用していて、実際にその背景動画の動きに合わせて外国人女性が水の中で泳いだり飛行機に乗ってみたりといったアクションをしているようだった。

その光景は僕の中にぼんやりとイメージしていたものと非常に近いものだった。

まだこの時の僕の頭の中には、独自のコンテンツはなく、なんとなくリモートで英語を教えるという考えしかなかった。

だから、ここから何かしらのヒントが得られるのではないかと思った。

そして、まずこのSNSの投稿にコメントをしている人に連絡してみようと思った。

各投稿ごとに数名からのコメントが見つかった。

そしてその中に、どうやら実際にこのビジネスに関わっていたようなフィリピン人らしき女性がいたのでその女性にメッセージを送ってみた。

内容はこのようなものだ。

「初めまして、ゲーシーと申します。こちらのSNSの投稿を見てご連絡致しました。貴社の事業に関してお伺いしたいことがあるのですが、一度お話しさせていただくことは可能でしょうか?」

そして待つこと数時間。

早速返信が来たのだ。

その内容は、

「すいません。もう現在はこのビジネスは行っておりません。」

そういった回答のみだった。

やはり僕の予想通り、もうすでに廃業していたのだ。

であれば話は早いと思った。

もはやライバルではないということだ。

そこで次に、元経営陣に連絡すれば何か話が聞けるはずだと考え、今度はそのSNSアカウント宛に直接メッセージを送ってみた。

すると、それから数日後に返信が来たのだ。

その内容はこのようなものだった。

「はじめまして吉村(仮名)と申します。ご連絡ありがとうございます。どのようなご用件でしょうか?」

やった。

よし、ここで僕はこのように返信した。(下記文章は実際に送った内容)

「ご返信頂きまして誠にありがとうございます。この度ご連絡させて頂いた理由ですが、もし、現在こちらの事業をやられていないのであれば、差し支えない程度で構いませんので、相談に乗って頂けませんでしょうか?現在オンラインにて保育園/幼稚園へ英語のカリキュラムを導入できないか考えております。わたし自身は今は全く別の業界でサラリーマンをしており、教育に携わった事もなく、保育の知識もありません。しかし、まだまだアイデア段階ですが、既にこれらを実現に向かって動いている段階です。ただ、このような業界に知り合いもいなく、実際にそもそも可能な事なのかも疑問がある状況です。また可能だとしても、コンテンツ力や、わたし自身の営業力とは関係のない部分で、これを実現させる為にどのような大きなハードルがあるのか?実際に行って見て分かった事を、可能であれば可能な限りシェアして頂きたくご連絡させて頂きました。常識で考えれば、直接このようなお願いをする事はおかしいかもしれませんが、本当に実現させたいと考えておりますので、無理を承知でご連絡させて頂きました。もし可能で有れば、近いお日にちでお話しさせて頂けたら幸いです。ご検討のほど、宜しくお願い致します。」

すると、すぐまた返信が返ってきてその後も何度か吉村さんとのメールのやり取りは続いた。

そして僕の熱意が伝わったのか、近々電話で相談を聞いてくれるということになったのだ。

よし!

これで何か情報が得られるはずだ。

聞きたいことは山ほどある。

本当に何もわからなかったので、とにかく吉村さんから出来る限りの情報をいただきたいと思った。

 

初めまして、吉村さん

そして、初めて吉村さんと電話で話をする日がきた。

約束の時間になり教えてもらっていた電話番号に電話をかける。

すると吉村さんはすぐに電話に出た。

とある地方のなまりのある話し方をする男性だった。

自己紹介がてら話を進めていくと、どうやら吉村さんは代表者ではなくこの事業を行っている企業のシステムエンジニア、及びビジネスコンサルタントをされているとのことだった。

そして事業内容に関して下記のようなことを話してくれた。

実際に以前保育施設に向けてリモートで英会話レッスンを数年間程度行っていた。

リモートと言っても自宅から出来るものではなく、なんと海外にスタジオを構えてそこから日本の保育施設とリモートで繋いで行っていたという。

理由としては、日本で同じことをやろうとすると人件費やその他もろもろ経費が掛かりすぎて成り立たないと考えたという。

そこでフィリピンにスタジオを構え、現地で現地人を雇用して行っていたという。

そんなこんなと色々と一通り内容を話してくれた最後にこんなことを言われた。

「保育施設は基本的に予算が少ないし、どこの馬の骨かもわからないやつとビジネスをすることは考えてくれないですよ。営業に行っても、ほんの少しでもビジネス感をだしたら話なんか聞いてくれませんよ。」

そしてはっきりと、

「全く儲からないですよ。」

元代表者の方は教育に熱心な女性で、もともと地元で小さな英会話教室を営んでいたらしい。

しかし、彼女が考えたこの方法で保育施設に英会話レッスンを行えば、子供たちは必ず英語が話せるようになるからどうしても実現したいというその熱意に感銘を受け、吉村さん自身がリモートシステムを構築しコンサルタントとしての知恵を振り絞ってパートナーとして協力してきたとのこと。

しかし、結果的に成功には至らなかったという。

吉村さんは最後にこう言った。

「まあ正直、わたしは止めておいた方がいいと思います。おすすめはしません。でも、もしそれでもやるとおっしゃるのであれば、また連絡くださればご相談には乗らせていただきます。僕自身で成功させられなかったことでもあるし、他にもこの方法で成功している事例は知らないので、成功させられるのであればそれを見てみたいという気持ちもあります。別にコンサル費用を取ろうとも考えていませんので、またいつでもご連絡ください。」

こうして吉村さんとの話は終了した。

電話を切った後は複雑な思いだった。

ビジネスコンサルタントという人がどのような知識を持っていてどれだけすごい人なのか僕にはよくわからなかった。

ただ、ビジネスにおける知識は確実に今の僕よりは上で、これまでもいろんな事業を通して切磋琢磨してきた人であることには間違いない。

その吉村さんに、

「儲からないですよ。止めた方がいいですよ。」

と言われたら正直不安な気持ちになった。

もちろん、必ずしもポジティブな回答を期待していたというわけではない。

しかし、電話を切った後テンションが上がったかというともちろんそうではなかった。

ただ、一つだけ今日聞いた話の中で嬉しいことがあった。

それは本当にライバルがいないかもしれないということ。

このご時世、これだけ個人でも好き放題発信できる世の中でライバルがいないなんてことがありえるのだろうか!?

もし本当にそうだとしたら、この状況をチャンスと捉えなかったらいつ動けるというのだ。

僕は今、ブルーオーシャン戦略に取り掛かっているではないか。