今回も家族のおかげでもう一度モチベーションを持ち直すことが出来た。
伝えたいことをまとめてみよう
吉村さんに話をした際、相手に伝える準備不足だったことも、否定的な意見を返された原因の一つであろうと考えていた。
とにかく自分のやりたいことをしっかりと他人に伝えられるようにならなければと考えた。
確か吉村さんは、「主意書」そして「起業塾」そんなことを言っていたことを思い出した。
まず初めに「主意書」に関してだが、なんだか分かるようでよく分からなかったのでググってみたが、なんかやっぱりスッキリしないままだった(笑)
今時こんなにネット検索しても納得出来る答えが出ないのかとびっくりした。
ただ、読んで字のごとくと考えれば、いわゆるプレゼン資料を作って何をしたいのかを伝えられたらいいのではないかと考えた。
一応サラリーマンとして、営業という立場で働いていたこともあり、パワーポイントで資料を作成してそれなりの人数の前でプレゼンした経験もある。
日本語はもちろん、英語で行うことも多かった。
なので、とりあえずプレゼン資料を作成してみようと考えた。
ただ、プレゼン資料だけでは、商品の内容に特化してしまうイメージがあったため(まあ作り方は様々だろうが)念のため自分のやりたいことを文章だけでまとめて、それを主意書と名付けたものを作成しようと決めた。
自分自身でももう一度頭を整理するいいきっかけでもある。
僕は割と、自己啓発本を読んだり、成功者の話をYoutubeで見たりするのが趣味レベルで好きだった。
僕はまだ、何かを成し遂げた成功者ではないのでこんな事を言うとおこがましいかもしれないが、そういった本に書かれていることや、成功者の言葉には、とてもしっくりくる部分があると感じていた。
というかむしろ逆で、僕が思っている、感じているけど上手く言葉を使って表現できないと考えているモヤモヤをとてもシンプルに説明してくれているなと感じることが多いのだ。
そして、多くの本に書かれていること、多くの成功者が言っていることは、実際ほぼ同じことで、それをそれぞれが自らの表現方法で違うアングルから伝えているといった感じだ。
だから、なにか自分が迷ったときには、こういった人たちの言葉を聞いて、自分は間違っていないと自分自身を慰めてモチベーションを維持したりもするのだ。
そして、そういった趣味も兼ねた勉強の中から僕はあることを意識しようと決めていた。
価値は全て体験にある
それは、伝える順番だ。
これに関しては、Appleの創設者スティーブジョブズの話し方の例が頻繁に取り上げられる。
ご存じの方も多いと思うが、人に響く伝え方には順番があるという。
まずこれが一般的にやりがちな順番。
何を ⇒ どのように
そして、少しレベルが上がるとこの順番。
何を ⇒ どのように ⇒ なぜ
しかし、この順番では人はなかなか話を聞いてはくれないという。
では、人の心に響く順番とはどんなものか、ここでいったん立ち止まって考えてみよう。
よく考えたら確かにそうだなと思う人も多いかもしれないが、結局人が何かにお金を払うときは、その「物」や「知識」自体が欲しいわけではないということ。
欲しいのは、実はそれらを手に入れたその先にある喜び。
そもそもお金にしても、お金だけ手元にあっても何の価値もない。でも、そのお金があることで欲しい物や、やりたい経験が買えるからこそお金に価値が生まれる。
英語を勉強したいのもそうだと思う。
日本人のほとんどは、英語が話せるようになりたいと本当は思っていないというのが僕の考えだ。
海外のレストランで流暢に注文する自分を想像したり。
外国人の恋人ができて、海外に移住して幸せに暮らす自分を想像したり。
世界をまたにかけて英語でバリバリビジネスをする自分を想像したり。
このように、英語が話せるようになった自分がその先に出来ることが増えて、それによってより理想の自分、生活に近づけると考えているからである。
だから結局英語という言語自体に興味があって英語の勉強している人はとても少ないと思う。
まあ、言語学者さんとはそうかもしれないが。
だから極端な話し、明日から世界共通語が「日本語」になったら。
そしてハリウッドスターがみんな日本語を話しだしたら。
果たしてどれだけの人が明日以降も英語の勉強を続けるだろうか!?
と言った感じで、表面的な部分ではなく、よりコアな部分にフォーカスして伝えることが大切なのだ。
そしてその順番はこうだ。
なぜ ⇒ どのように ⇒ 何を

世の中ではこれを「ゴールデンサークル」と呼ぶらしい。
必要な理由「なぜ」を先に伝える。
そして次にそれをどのように改善できるのかを伝える。
そして最後にその商品は、サービスは何なのかを伝える。
人間の脳は、意外と簡単にコントロールが可能なのかもしれない。
とまあ、またまた話が脱線してしまい元に戻れなくなりそうなのでこの辺で戻そう。
好きにやって何が悪い
とにかく、そういったことを意識して、主意書、そしてプレゼン資料の作成を始めた。
そしてもう一つ。
次は「起業塾」。
これまたなんだかわからない。
なんだか意識高い系と呼ばれる人たちが、シェアオフィスとかに集まって成功者の講演会を聞き、その終わりに名刺交換するみたいなイメージが湧いてきた。
もしそうだとしたら僕のめちゃくちゃ苦手な場所だ。
吉村さんの話によれば、そこに行くとめちゃくちゃボコボコにされるとのこと。
ただ、まだ実際に起業した経験もない僕は、みんな初めはそういう場所に行って、勉強してから会社を作ったりしているのかもしれないという発想も浮かんだ。
とにかく分からないことだらけなのだ。
だからこれまたネットでググってみた。
そして一発目に出てきたのがこれ。
事業アイデアをお持ちの方を対象に、起業の初期段階や、ビジネスプランを練っていく際に必要な知識・考え方を学んでいただくセミナーです。 プランコンサルティングの前段階として、または並行してご受講いただくなど、プランコンサルティングと併用いただくとより効果的です。
やっぱりそうだ。
大体思ってた通りの苦手な奴だ。
これまで、基本的には
「嫌だと思うことにぶち当たったらそれを選んだ方が近道なのだ」
という、元大リーガーの松井秀喜さんか誰かが言っていた言葉を信じて、なるべく嫌なことに立ち向かってきた。
しかし、サラリーマンをやってみて思ったことがある。
それは、
人には絶対に適性があるということだ。
僕は他人の指示の元、このようにやってくださいね、みたいな状況下に置かれながら仕事をするのが向いていないと考えて独立を決めたという側面がある。
僕はこれまで、小さな頃からずっと夢を追いかけてきた。

小学生の頃はサッカー選手。
キングカズ(三浦和良)の本を読んでブラジルにサッカー留学したいとも考えた。
そんなこんなで中学校まで本気でサッカーをやるが、あまりパッとしなかった。
そんな時に音楽に出会い、バンドを結成。
そこからバンドデビューへの道を志した。
高校はバンドのヴォーカルとして活動し、実は結構地元では人気があった。
だから僕はてっきり、みんなでデビューの夢を叶えるために上京しよう!
メンバー全員がそう考えていると思っていたが、実際に高校3年生になると、僕とリーダーを務めていたベーシスト以外の3人は、、、、
親が医者だから継がなきゃいけないんだ。。
実は整備士になりたくて専門学校へ行くんだ。。
大学に行って普通に就職したいんだ。。
こうしてバンド活動も幕を閉じた。
その後一人で上京し、何かのきっかけでスティービーワンダーの音楽に出会った。
僕は、ピアノを弾きながらソウルフルにその姿に魅了され、ピアノを始めようと決めた。
そして、海外に行こうとも決めた。
だから、楽器屋に走った。
20歳過ぎの兄ちゃんが、楽器屋に飛び込み店員さんに、
「すいません。ピアノやりたいんですけど、どうしたらいいですか?」
マジでそう言ったのも今でも覚えている。
実際にローランドの電子ピアノを15万円くらいで購入し、その楽器屋が行っているピアノ教室に通い出した。
でもそこはクラシックピアノ主体の教室で、僕がソウルフルに歌いたいと伝えると、その先生は「じゃあ私じゃないよ(笑)」と言って知り合いのジャズピアニストの女性を紹介してくれた。
素直にその女性に弟子入りしてピアノを習った。
そしてついに、実際に海外に行ったのである。
おっと、、、
またまた話しが脱線してきているようだ。
とにかく、僕はみんなと同じ、みんながこの年だから普通こうするっしょ!みたいなことをやらないでここまで来た人間だ。
今更そのレールに乗っても上手くやっていけないと、遅咲きサラリーマンデビューで再確認できたのだ。
だから話を戻すと。
なぜ自分の好きなことを仕事にするために起業するのに、また学校みたいなところで誰かに教えてもらってそれに習って自分のビジネスを行わなければいけないのだ!?
本末転倒!
そう思った。
ただ、もちろん毛嫌いするだけではなく、いろいろその後もネットで調べたところ、ある団体を見つけた。
公益財団法人 創業・ベンチャー支援センターだ。
創業・ベンチャー支援センターは、埼玉県が県内中小企業の振興を図る目的で、埼玉県が設立した公益法人だ。地域経済の活性化を進めるために設置された、創業支援グループが運営しているとのことで、無料でいろいろと相談に乗ってくれるのだという。
こういうところであれば、余計なお世話ではなく、実際に事業の可能性や、事務的な部分の相談も感情的ではなく冷静にアドバイスしてくれるであろう。
そう考えた。
早速ここに電話でコンタクトを取り、これから起業を考えているということを伝えると、相談に乗ってくれることになった。
コロナ渦ということもあり、初回はズーム面談。
当日までに何か資料があれば送ってくださいとのこと。
そこで早速メールにて、丹念に作成した次のような「僕なりの主意書」を添付した。
さて、僕の事業計画は、この数々の企業にアドバイスを行ってきた公益財団法人にどう受け止められるのか。
楽しみである。